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周囲の対応の仕方(三項随伴性の枠組み)

周囲の対応の基本は“ほめる”こと

 お子さんが望ましい行動をする、または、新しい行動ができるようになるためには、周囲の対応の工夫が必要になります。望ましい行動に対して、ほめたり認めたり
思い(ごほうび)を叶えたりすることで、お子さんに「望ましい行動をすると、嬉しいことが待っている!」という経験を積ませ、その行動を育てていきます。

3点セット(三項随伴性)で考えましょう!

 応用行動分析では、お子さんの行動を、①「行動が起こる前のできごと」、②「お子さんの行動」、③「行動の結果」の3点セットで考えます。この3点セットの考え方は、指導の方針を考える上でも役立ちます。
  ここで言う、③「行動の結果」とは…「お子さんが行動した後の、周囲の対応によって起こる結果」をさします。行動をした後に、その行動をほめられたり欲しいもの(ごほうび)が手に入ったりする、という結果が伴うことで、お子さんは“これでいいんだ”という自信をつけながら、望ましい行動を身につけていきます。
 

基本的なルールは、お子さんが望ましい行動をしたら、そのお子さんが喜ぶような関わり方をすることです。一方で、望ましくない行動をした場合には、様子を見て望ましい行動をするまで、待ってあげることも大切です。

 

このルールを守り、お子さんが望ましい行動がとれるように、支援していきます。

お子さんの喜ぶ関わり、ごほうび(強化子)を探してみましょう!

 お子さんによって、喜ぶ関わり(ごほうび)はさまざまです。
 応用行動分析では、このごほうびのことを「強化子」と言います。
 
 お子さんにとって強化子となる(可能性のある)ものを把握していくことも、とても大事なことです。
強化子リストの例
☆ 大げさにほめる
→ ほめられ方、ほめことば、笑顔
・ お菓子やジュースなどの食べ物
・ おもちゃ(光るもの、電車など)
・ なでる、高い高いなどの身体接触
・ 休憩や好きな活動(工作など)

さらに!手助けやヒントを出して、望ましい行動を引き出します。

 また、指導の中では、あらかじめ「『おしえて』と言うんだよ」とヒントを出しておいたり、「おしえ…」と途中まで言って言葉を引き出したり、ヘルプカードを渡しておき、困った時にいつでも使えるようにしたりと、お子さんの望ましい行動が引き出されるよう、工夫を散りばめています。

STEPでの対応や工夫、ぜひお家でもやってみてください。

 このように、STEPの指導は、お子さんが望ましい行動をしやすい環境をつくり、必要に応じて手助けやヒントを出して、望ましい行動を引き出します。お子さんが望ましい行動をしたら、ほめたりごほうびをあげたりして強化することで、お子さんの(望ましい)行動レパートリーを広げていきます。
NPO法人STEPこども発達相談室
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