発達障がいとは?
発達障がいとは先天性の脳機能の障がいによって生じ、その特徴は生涯にわたって見られると言われています。
※ 当ホームページにおいては、知的障がいを便宜上、発達障がいに含めて掲載してあります。
広汎性発達障がい(PDD) <自閉症/アスペルガー障がい>
広汎性発達障がいとは、自閉症スペクトラム障がいともいわれる発達障がいです。
自閉症やアスペルガー障がいのお子さんは、言葉の使い方が理解できない、場面に見合った返事をすることができないなどの「コミュニケーションの苦手さ」、他人への関心や関わりが乏しい、視線をうまくあわせて会話ができないなど「対人関係の結びにくさや社会性の弱さ」、習慣を変えることに強い抵抗がある、ひとつのものごとに極端にこだわるなどの「パターン化した行動やこだわりの強さ」などの特徴が、3歳くらいまでに現れます。
自閉症やアスペルガー障がいのお子さんのなかには、言われたことが理解できなかったり何をしたらいいのかわからなかったりして、ストレスがたまるとパニックになってしまうお子さんもいます。周りの人が、理解しやすいように伝える工夫をしてあげることは、とても大切です。たとえば、ことばだけで伝えるのではなく、実物や絵、写真を一緒に見せて伝えてあげることも1つの方法です。また、見通しが持てない状況では不安や苦痛を感じるお子さんもいます。そういった場合には、事前に何をするのかスケジュール表を見せるなどの工夫をしてあげることで、具体的にやることがわかれば、取り組めることも増えていきます。
注意欠陥多動性障がい(ADHD)
注意欠陥多動性障がいのお子さんは、注意力がたりない/集中ができないといった「不注意」、じっとしていられない/しゃべりすぎるといった「多動性」、考えずに行動してしまう/順番を待てないといった「衝動性」などの特徴を示し、これらの特徴は、7歳くらいまでにあらわれると言われています。
注意欠陥多動性障がいのお子さんは、問題とされる不適切な行動をとってしまうことも多いのですが、関わる側の接し方で、良い面を伸ばしていくことができます。
集中が持続できないタイプには、目の前に出す課題を集中できる分量のみにし、課題に向かっているときに「集中して取り組めているね」とほめて、今出来ている、よい面に注目していきます。また、ゲームで順番を待てずに一人で進めようとするタイプには、「○○の間、手は膝に置いていて」というように具体的な行動を示し、「順番守れて、えらいね」と、よい行動をしているときに声をかけていきます。このように、周囲の対応を変えていくことで、行動のコントロールがしやすくなります。
学習障がい(LD) <読字障がい/算数障がい/書字表出障がい>
◇知的な遅れとは-知的障がい-◇
知的な遅れがあると、言葉の発達に遅れが出る場合も多く、知っている言葉の数が少なかったり、言葉の使い方が不自然であったりします。また、物事を理解したり身につけたりするのに時間がかかるお子さんも多いです。学習場面での理解や習得にも難しさが現れてきますし、また、生活上での物事の判断力にも影響を及ぼします。
なお、当相談室に相談する際に、診断の有無は関係ありません。
※本ホームページの発達障がいのタイプはDSM-Ⅳ-TRをもとにしております。なお、アメリカでは、2013年5月にDSM-Ⅴが刊行され、発達障がいのタイプ等が変更されております。今後、日本でDSM-Ⅴに移行され次第、本ホームページの内容も改変する予定です。