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集団適応

集団適応力の形成

 集中力を保つことが苦手であったり、相手に合わせて行動することが苦手であったりするお子さんは、集団行動にも苦手さが現れる場合が多くあります。まずは1対1の場面で練習し、慣れておくことで集団適応力を身につけていくことをねらいます。

着席する

 ある一定の時間、着席できるようになるためには、「①椅子に座ること」「②座ったままでいられること」の練習をします。「①椅子に座る」ためには、机と椅子に近づくところから始めます。机の近くで1つでも課題ができたら「良し」とし、“机は学習する場所”であることを学んでもらいます。また、指導者がお子さんの体を誘導して椅子に座ってもらい、少しでも座ることができたらほめるようにします。
 着席することができたら、「②座ったままでいられる」時間を延ばしていくよう工夫します。例えば、一つの課題が終わったら、休憩(=立ち歩いてもよい時間)をはさむようにします。そして、少しずつ休憩までの課題数を増やしていきます。このようにして、「着席して何かに取り組むこと」に慣れていけるよう練習します。

指示を聞いて行動する

 指示を聞いて行動するためには、「①指示が聞けること」「②指示が理解できること」「③指示の通りに行動できること」が必要です。「①指示を聞く」ためには、相手に注目する練習から始めます。お子さんに指示を伝える時は、名前を呼んだり、絵カードを見せたりして、相手に注目することをうながします。また「②指示が理解できる」ためには、分かりやすく伝えることが大切です。例えば「ちょうだい」と言われたら「ものを渡せばいいんだ!」と理解できるように、「1つの言葉で1つの動作をすればOK」というような工夫をします。また、絵カードやジェスチャーをつけることも、指示を理解することの手助けになります。そして「③指示の通りに行動できる」ようにするために、指導者がお手本を見せたり、ヒントを出したり、少し体を誘導したりしながら、お子さんが「指示を聞いて行動する」ことに慣れるよう練習していきます。

◎その他にも、使ったものをきちんと片付ける練習や机の上を整えて勉強に取り組む練習、問題を解いた後に見直しをする練習など、集団生活や学習場面において必要となるスキルの練習を一人一人のお子さんに合わせて行なっています。
 
※対応の基本は、『療育方針』の「周囲の対応の仕方」をご参照ください。
その他のプログラムの例はこちら
NPO法人STEPこども発達相談室
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1.幼児・児童・青少年等のより
望ましい社会適応(自立)へ
向けての相談および支援
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3.集団適応力の形成
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